SUMIKO IWAOKA
HOMMAGE to JACKSON POLLOCK
自分らしい人生とは何なのか。
人生の折り返し地点に差し掛かったからか、これまでの歩みを振り返ることがあった。自分の足りないものに目を向け、ネガティブな側面から皮肉を込めた作品を生み出す。そんな半生に不満は無いが、一旦立ち止まり身分相応に自身を捉え、周囲の物や事、そして自分自身を肯定してみたいと思うようになった。
そんな時に出会ったのが、このポロックの風景画である。抽象表現主義の旗手である彼は、地方主義の代表的な作家であるベントンに師事していた時期があり、大変純朴な風景画を描いていたのである。「こんな風に風景画を描いてみたい」と思えたのも、その風景がどことなく私の故郷に似ていたからであろう。見過ごしていたもの、先ばかり見て足元にあるのに気付かなかった、野暮ったくて肯定する事が無かったものに、実直に向き合うきっかけが与えられたのである。
久方ぶりに絵筆を握る。やはり最初から思ったように上手くはいかない事に戸惑いながらも、まずは近景から描いていく事にしたのだ。
岩岡純子
Sumiko Iwaoka
http://dandans.jp/dandans_archive/iwaoka/portfolio.html
1982 千葉県生まれ
2007 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2009 東京芸術大学大学院美術研究科 修了
Exhibitions
2017
「Search & Destroy」 TAV GALLERY(東京)
「TRANS ARTS TOKYO 2016 ‒UP TOKYO‒」神田
2016
「HOMMAGE」Sansiao Gallery(東京)
「Who By Art vol.5」 渋谷西武(東京)
「岩岡純子| 宮川ひかる」Tokyoarts Gallery(東京)
2015
「3331 Art Fair 2015 ‒Various Collectors’ Prizes‒」アーツ千代田3331(東京)
2014
「DANDANS in Frederick Harris Gallery」Tokyo American Club(東京)
「3331 Art Fair 2014 ‒Various Collectors’ Prizes‒」アーツ千代田3331(東京)
2013
個展「美人画展」3331 Gallery(東京)
「えねるぎぃ ふぉ あす‒アーティストの視点から‒」ヒルサイドフォーラム(東京)
2012
「2:46 and thereafter」青山迎賓館(東京)
2011
「Hierher Dorthin ‒ここから、あちらから‒」ドイツ文化センター(東京)
「第三回粟島芸術家村滞在作家展」粟島(香川)
2009
「真夏の夢」椿山荘(東京)
2008
「サスティナブルアートプロジェクト2008‒事の縁‒」旧坂本小学校(東京)
2007
「ivrc 東京」日本科学未来館(東京)